福岡市博多区の社会保険労務士法人パートナーズは、事業主には労働・社会保険手続きや就業規則・人事制度の作成支援を行い、労働者の皆様には労働トラブル解決支援を行っています
パートナーズのイメージコラム

特定社会保険労務士として当社の目指すこと (その6)

10年以上前はこれほどの数の非正規労働者は居なかったように記憶しています。正社員で雇用されるのが当たり前で、アルバイトや期間社員で働くのは、正社員になるまでのつなぎ期間や、公的資格を取得するための腰掛け就職のときぐらいに限られていたように思います。

雇用契約期間有り、で雇用されるということの精神的不安定さは、計り知れないものがあります。望んで期間社員になっている方なら(それもごく少数派だと思われます)それでもいいのでしょうが、正社員を希望しているのに正社員の働き口がない、というこれまでの雇用社会は、なんらかの原因でゆがんでいた、と言わざるを得ません。

2001年、小泉氏の「構造改革」の掛声で非正規労働者の約1割125万人がリストラされた、という事実があるそうです。(中小企業家同友会「中小企業家しんぶん」2009年4月5日号後藤道夫都留文科大学教授報告より)

終身雇用で長期蓄積型職業能力を強みとしてきた「日本型雇用」の崩壊が始まったのでした。今や、多くの若者が新卒採用からあぶれ、職業能力を形成することなくフリーターとして30歳を超えても不安定労働を強いられています。

■特定社会保険労務士とは、各種の労働紛争あっせん機関におけるあっせん代理人個別労働紛争解決代理業務)として、経営者または労働者の代理人として相手方と交渉をを行なう国家資格です。

※この分野はわが国でようやく緒についたばかりです。特定社会保険労務士として国民のニーズに広く応えることが国家資格者としての役割であると考えています。

■各種の労働トラブルのあっせん機関としては、都道府県労働局に置かれている紛争調整委員会、男女雇用機会均等や育児介護休業などに関する指導勧告を行う雇用均等室における調停、都道府県労働委員会における個別労働紛争のあっせん、民間ADR団体におけるあっせん、があります。特定社労士はこれら全てに申請、出席、交渉を行うことができます。

やはり、なんかおかしいと思わざるをえません。

都留文科大学の後藤先生は「使用者と労働者との力のバランスがくずれてしまっては、資本主義はまともに機能しません。安易な解雇や雇止めの横行が、若者の働く意欲を減退させています」という趣旨の報告をされています。

労使の力のアンバランスは、主に大企業において、非正規労働者の増加が象徴的に取り上げられますが、それだけではありません。外食産業や介護、スーパー、保育、学習塾など大手企業と言われる企業でも、昇給もなく賞与もなく、残業代がまともに支払われない正規労働者が多くいることを忘れてはなりません。

問題は非正規労働者だけではありません。正社員であっても、企業間・業種間の格差が拡大しています。

良い意味での「日本型雇用」が解体してしまった現在、新たな雇用の枠組みが必要となっています。その一つが、業種別・産業別、地域別の企業横断的な賃金相場や雇用条件相場の形成である、という後藤道夫教授の意見に賛同します。

経営者の雇用責任感覚の大幅な後退は、労働者派遣事業の安易な規制緩和が原因であると指摘している点も見逃せません。自分は雇用していなくても人を使えるということは、使用者の雇用責任からの離脱であり、人間をモノのように扱う感性となっていったのだ、という分析は鋭い。

私は、使用される側による知識武装が不可欠の時代となったと思います。それらの必要な知識の教示は雇用・労働の分野を職業としている私たち社会保険労務士の社会的責任であろうと考えています。

過去のコラムもご覧下さい。当法人のスタンスがわかります。

(2009/4/9 代表 社会保険労務士 篠塚祐二 福岡市)

更新履歴最新情報

2008/12/15
就業規則セミナーを開催しました。平成21年2月26日(木) 13:30〜17:00 福岡商工会議所605会議室 詳細は講演のページへ。

2008/9/25
福岡県の最低賃金は1時間あたり675円となりました(2008年10月5日発効)。今までより12円アップしました。

2008/6/21
助成金一覧表のページを大幅に更新し2008年度版にしました。また、助成金についての皆様のご質問にリアルタイムに自動で答える 定年引上げ等奨励金の質問に即座に回答!と、中小企業子育て支援助成金の質問に即座に回答!を追加。

2008/6/14
弊社専門サイト就業規則オンライン工房においてWEB会議システムを利用した仮想会議室で社内規定を共同で作成するサービスを本格的に開始しました。

2008/4/21
代表篠塚のコラム「労務管理視点から見たコンプライアンス」を追加。データマックス社や福岡県中小企業家同友会でも同じ記事が全文紹介されました。

2007/11/1
雇用保険や離職票についてのQ&Aを掲載しました。H19年改正法情報あり。 内容は雇用保険、離職票Q&Aへ。正当な理由のある自己都合退職とは?

モットー 会社と従業員との相互信頼感形成を支援します。

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