その3 目標を持つと持たないとでは大違い
(半年後のゴールイメージを持つ)
10年後には売上を10倍にして自社ビルを持つ、という目標を定め、本当に実現した会社があります。
近頃はやりのIT企業ではありません。北海道の印刷会社潟Aイワード(旧社名葛、同印刷)は、1974年から83年の10年間で売上5800万円を 5億8000万円にし、85年には地下1階地上5階建ての自社ビルを建てました。
その後も飛躍的な成長を遂げ2005年の現在は売上49億、従業員数340名になっています。
40年前創業のこの会社に30年前常務として招かれた木野口功さんは、 当時20名の従業員と一緒に協議し「この4月からみなさんの給料を倍にする。その代わり売上も倍にするようがんばろう」と目標を決め、 「世間並みの給料を払ってもつぶれない会社」を合言葉に1年間がんばり通し、12月決算のその年に実際に売上を80%アップさせたのです。
その秘訣を木野口社長は、経営指針を社員みんなで討論しながら作成し 次の3つを徹底的に実行したことだと言います。
1つは開かれた経営、2つ目は自覚的・自主的に運営すること。 3つ目は目標と計画を大切に、
いかがでしょうか。みなさんの会社で3つのうちいくつ位実行しているでしょうか。
経営指針や経営方針はあるとしても社員と一緒に作っているでしょうか。
弊社では次期の経営計画書からは社員と一緒に作成することにしました。
「開かれた経営」という面では、すでに経理を公開するなど情報の共有を図っていますが、自覚的・自主的な運営と、
目標と計画の重点管理は全くと言っていいほどできていません。
売上目標や粗利目標を設定し部門ごとまたは社員ごとの行動計画を作ったとしても、日々の進捗管理がなおざりになり、つい緊急の仕事や価値を生まない用事、その他意味のない活動で忙殺され、 最も大切な目標達成行動が犠牲になっているのが現状です。
自分の目標を手帳にすべて書き出し、毎週やるべきことややりたいことを スケジュール化することが目標達成への一歩だといいます。また経営計画書を手帳サイズにし社員全員に持たせている会社も多くあります。
それらのノウハウを駆使したとしても最後にはやはりその人の自覚といいますか、自主的に心の底から目標達成のイメージ(ゴールイメージ) を持つかどうかが決め手となるようです。
「半年後のあなたはこの瞬間に決まっている」(神田昌典著「仕事のヒント」フォレスト出版)。
半年後の会社の姿や自分の姿をできるだけくっきりと想像できるようになるまで目標や計画を練り上げれば、
半年後はイメージ以上の成果が上がっているといいます。社員への目標管理もそれぐらい精度を上げればドラッガー氏のいう本来の意味での
目標による動機付けが可能となるのではないでしょうか。

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